エアコンがいきなり壊れた時に見なければならないこと

台風で蒸し暑くなったり、フェーン現象によって台風が来ていない場所では35℃以上の気温を記録しています。

NHKを映すと、暑い中で甲子園球場では高校生が最後の夏を楽しんでいます。

こんな中でよく野球なんかやっているな・・・と元高校球児が言ってみます。w

 

そんな暑くてグッタリする時期に連絡があって・・・

エアコンが壊れたけど、このエアコンのブレーカーの位置がわからない・・・

エアコンの写真と、電灯分電盤の写真を見せられました。

それだけでは何のブレーカーなのか、どこにあるのか全くわかりません・・・

 

その写真から何がわかるんでしょうか?

その施設では製品型番に「112」が入っている機種を使っていました。

冷房能力が10.0kWで暖房能力が12.0kWです。

業務用のエアコンは、基本的に表示されている数字が暖房能力が書かれています。

この程度の大きさになると、家庭用の8畳程度のエアコンとは違って、単相100V/200Vの電源では動かすことはできません。

一般の家庭には電灯電源の単相100V/200Vの電源しか宅内には引き込みしていないと思います。

動力電源を引き込むのは、大きな部屋にエアコンを設置したり、馬鹿でかい有圧扇を取り付けする時に必要になります。

30畳以上(45m2以上)の施設でなければ、動力電源を引き込まないでしょう・・・

60m2の部屋、公民館や研修所のような人口密度が高くなる部屋にしか使わないような容量になります。

以外に暑い地方である東北電力の場合、従量電灯Bの基本料金はアンペアごとに32.4円の金額がかかります。

60A契約なら毎月1944円でそれに使った料金によって18円から28円まで単価が変わって来ます。

動力電源の低圧電力契約なら、1kWあたり1242円の基本料金で1kWh単価が15円ほどです。

 

消費電力が4kWのエアコンを設置する場合、単相200V電源で使う場合と三相200Vで使う場合を考えてみましょう。

単相200Vなら、従量電灯契約アンペアに20Aをプラスすることになります。

基本料金で20A増えるなら、38,880円のプラスです。

三相200Vなら、低圧電力契約のkWを4kWプラスするので4,968円プラスになります。

 

電力会社との契約は低圧動力契約した方がお得?

とは、いきません・・・

新たに低圧動力を引く場合、工事が必要になります。

電力会社との調整や電気工事屋さんとの打ち合わせが出て来ます。

電気を引き込んだ際のメーター類の収納盤や手元のブレーカーなど工事金額が大きくなります。

そもそも、単相で増やす場合にはアンペア数を減らして契約します。

この程度でブレーカーが落ちない、との計算をします。

全体の容量の3分の2ほどで契約されているのではないかと思っています。

それに比べて、

動力電源はでは、追加しようとしている消費電力がそのまま契約電力となります。

(実際には定格電力によって乗率があります)

以前に書いた電源関係の記事です。

エアコンの単相電源と三相電源はどう決めるのか?

上記に書いた単相と三相の違いを見た上で、エアコンの仕様を決定します。

しかし、同じ容量の機種でも単相電源の機種と三相電源の機種とが存在します。

これは気をつける必要があります。

買ってから、

その電源では使えない・・・

なんてことも聞いたことがあります。

しっかりと見積もりを取っていればこんなことにはならないはずですが、こうなったとしても見積もり出した業者さんが責任をもって返品等することもないでしょう。

それらも考えて、自分たちでしっかりと確認しなければなりません。

 

何人かのエアコン取り付け工事屋さんと会ったことがありますが、2つに分かれます。

・エアコンを選定から設置するまで一括でできる専門工事屋さん

・エアコンを取り付けする専門工事屋さん

一括で全部やる方は、トップの方が優秀なのでしょう。

電気工事から冷媒配管、ガス関係の試験まで全て行ってくれます。

それらの各種資格も持っているので安心です。

 

取り付けする専門の方は、電気工事があまり得意ではなく、冷媒配管やドレン配管までは難なく行ってくれます。

電気工事屋さんを別で用意して施工してくれます。

 

どちらが良い、悪いではなく、そもそも専門工事屋さんは少ないので、その時々に合ったうちあわせが必要です。

個人的に一番怖いのは、給排水を得意とする衛生工事屋さんが請け負う時です・・・

エアコン工事がよくわからないのでうまく調整ができないはずです。

やらかすのは彼らに頼んだ時かもしれません。w

 

ちなみに、

低圧電力を引き込んでいて、エアコンしか電源を使っていなかった場合、夏と冬以外の5月から6月と、10月から11月までは動力ブレーカーをOFFにしておくとお得です。

使用量がゼロになると、基本料金が半分になります。

これを狙って節約している施設は上手い人たちです。

 

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