高校の時、野球部に入っていました。
ある小雨の日、バッティングマシンを使うために延長ドラムで電源を送っていました。
ふと雨が強くなったところで、先生から片付けるように指示が出ました。
野球部なので片付けも全力疾走。
マシンの電源を止めようと、触ろうとした瞬間、「触るな!!」何か悪いことしたと思って、固まっていると・・・
先生は、
「雨だから感電すると悪いから」
感電をすることは3つの瞬間があります。
・漏電している箇所に触れてしまって、電流が体を通って大地に流れる
・電圧がかかっている電線や機器に触れて、電流が体を通って大地に流れる
・電圧がかかっている線間に同時に触れて、電流が体に流れる
人の体にどのくらい電流が流れると、どのような症状が出るのでしょう。
北海道電気保安協会のホームページより
1mA:電流を感じる
5mA:痛みを感じる
10mA:我慢できない
20mA:痙攣、動けなくなる
50mA:非常に危険
100mA:致命的
経済産業省のホームページよると、平成26年度の感電死傷事故は69件発生しています。
感電は、人の体に電気が触れることで大地へ流れていこう、とすることで感電が起きます。
濡れた手でコンセントを触って感電?
電気の計算式は
電流=電圧÷抵抗
この式で表されます。
中学校や高校の授業で見たことがあるでしょう。
この計算式の中で、手が濡れるということで変わってくる数値は、「抵抗」です。
一般財団法人九州電気保安協会のウェブサイトで紹介されています。
このように濡れた手の方が乾燥した手よりも抵抗値が1/10になります。
それだけ電気を通しやすくなってしまいます。
刑務所の壁が20mと高かったら逃走は難しいですが、1/10の高さ2mの壁であれば一般社会に危険人物が入ってきてしまいます。
そのように、抵抗で守られている体のなかに危険な電流が侵入し易くなります。
危険ですね。
大地に流れ出なければ感電しないのか?
電力会社のケーブルが街中に張り巡らされています。
あなたはこれを触ったらどうなるでしょうか?
感電しますか?
残念。
このケーブルに大地に足が着かないようにぶら下がれば、感電しません。
(ケーブルの被覆がちゃんと被っていることが前提ですけどね・・・)
人体を通って、大地に電気が流れるということを覚えておきましょう。
こんな本がありました。タイトルがバッチリ!w
人体に害があるのは、
手などから心臓付近を通って、大地に流れることが危険なのです。
台風の時や雪などによって電力会社のケーブルが垂れ下がっていることが、稀にあります。
その時、絶対に広報車が出ます。
「ケーブルが垂れ下がっているのに気づいたら電力会社に連絡してください」
もし近所の方がそれに触れた時、
人体に電流が流れちゃうことがあってはいけません。
毎日手袋をすることも有効ですね。
(夏場は暑いですが・・・)
例えとして良くないのかもしれませんが・・・
雷が直接人間に落ちるという事故があります。
何も持たずに地面に立っている場合、ほぼ死に至ります。
頭から心臓を通って足から大地に電気が流れてしまうからです。
しかし、
ニュースで見たことがあるのですが、自転車に乗りながらイヤホンで音楽を聴きながら走っている人に落雷したのに大ヤケドだった。
という記事がありました。
心臓に入る前に電流がイヤフォンの方に抜けたものもあったからだとのことです。
人体よりもイヤフォンの線の方が抵抗値が低いために致死量の電流が心臓に流れることがなかったからなのか?
これを見ただけでも目に見えない電流の奥深さが身にしみます。
それと、
雷の怖さはもっと身にしみました・・・
小さい頃よりも今の方が雷が怖くなっている、という大人としてバカな状態になっています。。。
雷に関する記事も書いているので参考までに見ていただきたいです。