変圧器の更新時期ではないけど更新をすすめられたら?

高圧受電設備の保守管理を委託している電気保安協会より、

 

変圧器の容量がいっぱいだから更新をお勧めします

 

この変圧器はまだ20年も使ってないよ・・・

まだ一般的に変圧器更新を推奨する20年まで10年以上の期間があるんだけど・・・

 

寿命を決めるのは?

この施設は動力電源でエアコンや電動機などを追加して設置していました。

油変圧器を設置しているので更新時期の目安を決めるための方法があります。

 

油をチェックする

 

変圧器の中に入っている油をチェックすることで油の劣化具合を知ることができます。

油が劣化しなければ数年間の延命は可能です。

建物を改修しながら50年以上使おうと思ったら、

2回ほどの変圧器更新が必要になることもあります。

そこを1回だけの更新に抑えることができます。

工事費や機器費が浮いてしまいます。

他の機器類を効率の良い新しい製品に交換できます。

油を毎年チェックすると劣化具合が知れる

 

・運転時の温度変化による劣化

・外装箱の劣化による空気の侵入による劣化

 

これらによる劣化をチェックできます。

1回の費用は、20,000円から30,000円ほどでできるようです。

以前、他の方が分析業者に見積もりを取った資料を見させていただいた時にそれくらいの金額でした。

毎年それをすることで状況がわかるので

いつころに更新すれば良いのかが知れます。

無駄に早く更新しなくても良いですし、

手遅れになって運転が急に停止してしまうこともありません。

 

冒頭の更新を指示させられた話に戻りましょう。

容量がギリギリで運用すると、

 

もし少しでも容量を増やしてしまった時にパンクしてしまいます

 

変圧器が故障すると、高圧受変電設備として機能が停まってしまいます。

 

しかしギリギリの容量だからと言って、

本当に更新しなければならないのでしょうか?

 

必要ありません。

それは、設備負荷を減らそうとしている場合です。

エアコンを15年前の機器から最新の機器に更新するだけで容量に余裕が出ます。

消費電力が50%ほどになっていると言われます。

予定として古い機器を更新する場合や複数ある機器をまとめるような更新の仕方を考えているなら変圧器容量がギリギリでも問題ないと思います。

まとめ

 

何れにしても保守管理している方と協議が必要です。

冒頭の場合は電気保安協会との打ち合わせをする必要がありました。

以前同様のことを行った施設では打ち合わせで同容量の変圧器を更新したら、数年後に担当の方が変わってしまいました。

彼らの引き継ぎがうまく行かなかったようで・・・

すぐに容量がギリギリだから取り替えするように指示を出してきました。

勘弁してもらいたいです・・・

計算書も確認してもらって更新したのに20年以上使ってもいないのに更新なんてするわけないじゃん!

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