知り合いと喋っていたら、
最近エアコン取り付けの法律が変わったの?
と聞かれました。
言っている意味がわからず、ポカーンとしていました・・・
そうしたら、
専用回路を用意しないと、
電器屋さんではエアコンを設置しないようです。
電器屋さんでコンセント取り付けすれば良いのでは?
と思ったみなさん、コンセント程度でもできない電器屋さんが来ることがあります。
それはなぜなのでしょうか?
エアコン取り付けは誰でも行えるのか?
エアコン取り付けといっても、何種類もの作業があります。
経済産業省が平成20年12月3日にご丁寧にも電気工事士とそうでない人の作業区分を細かく示してくれています。
ですので電気工事士は基より、資格なんてなくても行える作業があります。
こんなに細かく作業ごとに分かれているんですね・・・
電気工事士ではなくてもできる作業が意外に多いんですね。
✅電気工事士が行う作業
・600Vを超える電圧で使用する機器
・内外接続線を壁に固定する時
・接地線同士を接続する時
・電線を目視できない時
・コンセント増設移設
・室内電線の敷設
等々
✅電気工事士ではなくても良い作業
・600V以下の電圧で使用する機器
・内外接続線を化粧ダクトの中に入れて敷設する時
・壁が薄く電線が見える時
このように誰でもやったことがある方ならできます。
「エアコン設置」の定義が、本当に壁に取り付けすることだけになっているのでしょう。
エアコンを取り付けすることと電気を通すことは違う
エアコンを取り付けすることは、室内機を壁に取り付け・室内機を外壁に取り付け・室内機と室外機の間を冷媒配管つなぎこみます。
力仕事が主ですね。
それに加えてエアコンを設置する時や撤去する時に必要になるのが冷媒ガスの充填・回収作業です。
フロンガスの回収技術者だと、撤去作業も請け負えるので1回の請ける金額を増やせそうですね。
一回での請負金額増やせて、お客さんが二箇所に頼む手間を減らして挙げられるので感謝が増やせます。信頼獲得ですね。
電気工事を知らない方が作業すると何が悪い?危険はある?
エアコンを取り付けした時に電気工事を知らなかったら、コンセントから火花が散る恐れがあります。
分電盤の漏電ブレーカーでOFFになってくれれば良いですが、古いお宅だと漏電ブレーカーが付いていない場合があります。
以前のブログで書きましたが、火災の30%は電気火災が原因です。
電気工事士ではない方が作業されて、接触不良や間違いによって火災を発生しているんでしょう・・・
コンセントの配線不良も考えられます。
この写真のように丸い穴に線を挿していきます。
規定通りの接続方法ならなんともないのが、下手をするとここから火事になる可能性もあります。
冒頭の話に戻ってみます。
電器屋さんに言われそうなことを、そのお宅の方が想うであろうことを想像してみます
1.専用コンセントがないとエアコンを設置できません。
⇨ コンセント取り付けやってよ。そもそも付けなければならないの?
2.それは電気工事屋さんに頼んでください。
⇨ できないんかい!だったら最初から頼まねーよ。
専用コンセントがないとエアコンを設置できません。
1の場合は、エアコンの容量を説明してあげれば納得するでしょう。
エアコンの消費電力は1,000Wほどなのでこれだけで10Aほど使ってしまいます。
そのコンセントの下に他のコンセントがあったら使っちゃいますよね。
それによって容量オーバー・・・
以前の記事に書いていましたが、エアコン用のコンセントは高さ2mほどにありますが、部屋の中のコンセントは30cmの高さに設置してあります。
それは電気工事屋さんに頼んでください。
2では、コンセントは別。との記載がない場合が多いのだと思います。
わからない人にわからないように営業をかけているのでしょう・・・
本当にコンセントは専用にしなければならないのか?
やはり、これが気になります!
専用回路にしなくても設置して問題はないです。
しかし、エアコンの消費電力を確認する必要があります。
上記のように、消費電力がコンセント容量やブレーカー容量を超えなければ大丈夫です。
多くの場合、今使っている機器の消費電力を意識することはないと思います。
(私もそうです・・・)
それが理由ではないのかと思っています。
エコチェッカーのような機器を取り付けしてみると、ひと目で「見える化」ができるのでおすすめです。
きちんと説明をしないような業者さんはまだいるんでしょうね・・・
こんな電器屋さんは、いなくなればいいのに!
天下のヤマダ電機さんなら、そんなことないんでしょうけどね。
エアコン購入前の注意点をまとめています。
エアコン購入の注意点をまとめていますので目を通してみてください。
kindle本ですのでスマホでもタブレット端末でもパソコンでも見ることが出来ます。
アプリは無料でダウンロード出来ます!
ヤマダ電機でも電工士の資格が無ければ工事はさせません。
専用回路においてもお客様宅に設置されていなければ
工事業者の勝手な判断以外では基本的に専用回路の増設、新設をしなければ
工事が出来ない決まりとなっています。
容量不足も然り、火災の危険も伴う為お客様の安全を第一に考えている結果です。
ご留意をいただければ幸いです。
そうですよね。
法律上では記載がないはずですが、内線規定での専用回路である対象になっています。
大げさではなく火災の心配がありますからね。
安全第一!