昨年12月中、知り合いがいる施設から電話とインターネットが繋がらないとの電話がきました。
ちなみに携帯電話からの連絡でした。
街中にある公衆電話の数も10年前から比べると、見なくなっていますし・・・
基本的に施設から電話があることはあったのですが、
なぜに携帯電話?
と思っていたら、冒頭の電話でした。
症状を聞いてみると、照明やコンセントにつながっているパソコンは動いているようでした。
昨日の夜に雷にやられた!
との話を言っていました。
なぜ雷が原因だと思ったのか?
施設に行ってから、他の機器の調子が悪くなっていないか確認作業を行いました。
火災報知設備の受信機や音響のスピーカーなどの機器類は異常なしの模様。
さらに、建物完成の際に設置されていた避雷器(SPD)を確認しました。
音羽工業(株)の低圧用SPDで、ランプが2つ点滅しており、異常なし。
雷被害だと思った時に考えること
何がやられたのか不審に思い、昨日の落雷状況を確認するためにスマートフォンでフランクリンジャパンを確認。
フランクリンジャパンの落雷状況確認は、建物保険を申請する際にも使われる情報です。
落雷証明書の発行をしてくれるので参考までに記憶に残しておいたら助けになると思います。
そして、警備保障会社からネットワーク遮断の連絡時間を聞いた時、
「???」
落雷状況は、その日のその時間ではこの地域はほぼなし・・・
落雷が原因ではないのではないか?
NTTの方が調査に来てくれていて、ルーターを取り替えようとしていました。
とりあえず機器の蓋を開けて見たい。
復活することを待ってからやろうと待ちます。(待たずに開けたら何言われるかわからん)
電気機器が雷によって異常が出た際の状況は、中の基板が黒焦げになっていることが多いです。
実際に見たことと工事屋さんの話でもそのようです。
保険適用の際も写真添付を指示されますが、黒焦げがない場合の写真送付は本当にビクビクします。
落雷証明書があれば良いのかもしれませんが、絶対に雷の被害だと思えませんよね。
そして、今回の被害はなんだったかと言うと、NTT側の局内においての不具合・・・
メンテナンスの方、ご苦労様。なぜ最初からそっちを調べなかったのか・・・
雷による機器不良で多い被害は何か?
一般的に、電話や火災報知設備が照明よりも雷などによる過電流に弱いです。
その機器にかかる電流が小さいので同じ電流でもかかっている負荷が大きくなるためです。
以前にも他の施設で雷により、火災報知設備の受信機が誤作動を起こすことは聞いたことがありました。
あなたの生活でも、パソコンやテレビ、洗濯機のように電気機器が欠かせなくなっているでしょう。
それによって、不安を煽るような記述を見かけたりします。
家電でも10万円程度するものもありますし、パソコンやNASのように壊れたらデータが失くなって、それまでの努力や経験を失うこともあるでしょう。
しかし、雷被害の話を聞くと、
この建物だけが被害受けて、隣の住宅は特に被害がなかった
との話を聞くこともあります。
あなたを守るものを考えることはもちろん必要でしょう。
雷だと疑う前に2つ確認することは、
・その機器が壊れているのか
・他の機器に異常が出ているか
雷と言う巨大な力によって、あなたのお宅のピンポイントで1箇所だけ被害が出ることは少ないと思います。
周囲の施設や住宅に影響が出ていないのか聞いて回ることも被害からの早い復活を助けてくれるかもしれません。
初めから雷だ!
と言われると、それを前提に調査をするので見落としがあるかもしれません。
確認だ必要です。