最近の傾向として、木材を利用した施設が多くなっています。
これは地域の森林保護の観点から上手に木材を使っていこう、
という国による施策から始まっています。
それに乗っかって、各地方の木材屋さんや地方役場が地元の仕事を増やすために使おうと動き出しているからだと思います。
これは国や市町村による陰謀なのか!?
そんなわけではないでしょう・・・w
あなたも内装や外装に木材が使われている施設に行ったことはあると思います。
ただただ、良いですよね!
これにはエビデンスもあります。
林野庁のウェブサイトに、
その中でも注目したことが2つあります。
・木材は健康に良い
・木の香りにリラックス効果がある
地場産木材を使うために内装を木質化する、じゃなくてストレス耐性を低くする。
ということを押してやれば、学校や保育園、その他の子供が学んだり運動する施設には木材がさらに多く使われるようになるのではないでしょうか。
木材利用は良いことだらけなのか?
その中で電気屋さんは難しい施工を強いられます・・・
以前の経験を記してみます。。
木造建築物を施工した工事屋さんと話していた時、
「また呼ばれて行ってみたら天井からダウンライトが垂れ下がってきていた・・・」
天井は羽目板にて施工していたようでした。
一般的には内装材で木材を使用する部分は、
床や壁が多いと思います。
天井に木材を使用する場合に、市販の木材を使うことが安心を産みます。
木材は呼吸をするので、伸び縮みがあると言われます。
木材の乾燥が足りないと。バリっと音が聞こえることもあるらしいです。
(そのように割れた後の状態しか見たことがない・・・)
天井面の羽目板でもそれがおきます。
各々の木材の隙間が空いてきて、天井裏に隠れている設備配管や電気のケーブルが見えてくるくらい隙間が広がっちゃったら目を覆いたくなります・・・
隙間が空いた時、困ることがあります。
それは、設備機器の固定が緩んでしまいます。
中でも埋め込みしている照明器具が危険です・・・
そう、あなたのリビングにも設置してあるダウンライトです。
今のダウンライトはLED器具なので1kgほどの重さです。
1kgのダンベルが上から落ちてきたら大惨事になります。
実際に木材仕上げの天井ざいからダウンライトが落ちてきたことはありませんが、この話を聞いてから羽目板仕上げの天井にダウンライトを計画することは怖くなりました・・・
天井からダウンライトが落下しないために
対策として、
直付タイプの器具を設置することにしています。
一般的なシーリングライトだと、カバーもあって少しボコッと大きくなってしまいます。
コンパクトな器具もありますよ!
東芝ライテックのカタログを見ると、
39mmの厚さしかないコンパクトなシーリングライトがあります。
これは一円玉を2枚並べたほどの厚さしかありません。
このように、調べれば色々な種類の照明器具が出てきます。
自分で調べることも楽しみの一つになりますよね。
木材が良いからと言って、デメリットも少しはあることを知ってもらいたいです。
あっ、電気工事屋さんにとってのデメリットか・・・笑