今日の朝、ふとインターネットでニュースを見ていたら、
今更・・・?と見ていましたが、
仕事でメーカーさんや代理店さんと話をしているのでそう思うんだろうか。
ちなみに、東芝の蛍光灯器具は2017年3月に生産終了しています。
パナソニックは、2019年3月に生産終了するようですが、その後6年は保守部品を保管しているようです。
蛍光灯照明器具は効率が悪い?
蛍光灯照明器具よりLED照明器具や有機EL照明器具の方が効率が良い、というイメージで記事を書かれているようです。
確かに、LED照明器具は蛍光灯器具よりも効率が良いです。
蛍光灯種類として、2種類あります。
・グローランプ式
目薬のような大きさのランプがついています。
照明のスイッチを入れた時に、チカチカっと照明がつく一昔前の照明器具になります。
40W器具や20W器具があります。
40w器具の場合、消費電力は80Wほどで計算します。
・インバータ式
ここ10年ほどは蛍光灯といえば、こちらをいいます。
Hf蛍光灯と言われています。
Hf32やHf16と書かれている蛍光灯を見たことありませんか?
Hf蛍光灯は消費電力が32Wや16Wになります。
インバータ式の蛍光灯器具と比べるとLED照明器具では、同様の光束(3,500lm)で24Wです。
(適当にインターネット検索したら出てきた器具です)
光束とは、光源から出される光の束です。
あれっ、あまり変わらない?
と思いましたよね。
そうなんです。
照明器具を100台設置したとしても600Wしか消費電力が変わりません。
消費電力が少ししか変わらないのにLED照明器具を選ぶのはなぜ?
蛍光灯照明器具は終了を迎えようとしていますが、LED照明器具はまだまだこれからの製品です。
2年前のカタログを見ると、LED器具部分のページ数が全然違います。
以前なら、LED器具用の薄っぺらいカタログがありました。
今では、数百ページあるカタログのほとんど全部がLED器具です。
また、
パナソニックのウェブサイトを見ていたら、従来商品の消費電力が24Wから新商品で16Wになりました。
との記載がありました。
まだまだ伸びていく商品のようなので終わった商品と比較することは無意味でしょうね・・・
あなたは、有機EL照明器具を見たことがありますか?
有機EL照明を作っているメーカーの営業所や公共施設に納入しているカタログは見たことはあります。
一般住宅や一般企業の照明器具に有機EL照明を使っている納入事例を見てみたいものです。
有機EL照明は一般的な蛍光灯のように器具の厚さを失くすことができます。
そのため、今まで考えなかった使い方もできます。
紙のようにペラペラな器具も作ることも可能なようなので棚の仕切り部分に取り付けして展示照明としても使えると思います。
まだ開発中の製品なので一般的ではありません。
金額も一般的ではない・・・
(そもそも金額なんてあるのか?言い値?)
なぜ照明器具メーカーが蛍光灯をやめたのか?
それよりも、政府によるエネルギー基本計画や日本照明工業会の照明成長戦略2020のような目標に合うように進めているのでしょう。
LED照明器具のメーカーは、米粒並みに多いです。
パナソニック、東芝ライテック、三菱電機などの今までのメーカーに加えて、アイリスオーヤマやベンチャー企業なども参入しています。
どの器具が良いのかわからないですね・・・
先ほどの一般社団法人日本照明工業会(JLMA)規格や規定を見た方が良いです。
当然、日本工業規格(JIS規格)にも適合している必要があります。
その商品を使っている施設があれば実際に行って見てみたいです。
日本全体の風潮として、少しでも消費電力を抑えた商品を使ってエコに気を使っているように見せようとしています。
日本政府や電力会社がそのような方向に進んでいるので、各企業としてもその方向に進んでいるということです。
このような製品の終了の報道が出ると、
メーカーの陰謀だとの反応を示す方が少なからずいます。
それよりも、競合が多くなっているので力を注ぐ部分を制限して、全力を傾ける意味もあるのではないでしょうか。
しかし、蛍光灯器具の生産を終了すると言いながら、蛍光灯の生産は終了しないようです。
これは2019年までに蛍光灯器具の駆け込み需要があるのか?
私はないと思います。
蛍光灯器具からLED器具へ移行してもらいたいために、価格に大きな差が見られなくなっています。
これを機に、蛍光灯器具を駆け込み購入する方々は、逆に騙されているようなものでしょうね。