最近、何ヶ所もの施設から照明器具のリニューアルについての問い合わせが来ています。
そろそろ蛍光灯器具からLED器具に交換したい、
とのことです。
概算金額を出せば良いなら、簡単に出せるけど・・・
照明器具メーカーさんはどのように概算見積もりを出すのかと思い、
聞いてみました。
そしたら、他の近くの施設からも話が来ていたようで、その日に見積もりを出しに行くんだそうです。
(本当に何ヶ所もの施設で計画しているようです。)
なぜ今なのか?
パナソニックのニュースリリースが10月3日にあり、各メーカーの動向が出揃ったからでしょう。
パナソニックと東芝ライテックが施設用の蛍光灯照明器具としては巨大メーカーだと思います。
この2社が発表を出したら、施設側はビビりますよね。
自分たちの照明器具の銘板を見ると、どちらかのメーカーを使っていることが多いです。
Yahooニュースなどで私たちが目にする情報 が出るとすれば、多く使われているメーカーさんたちでしょう。
お金があり余っている施設なら、1回で全ての照明器具を交換すれば良いでしょう。
しかし、
照明器具が100台あれば交換料金が1台20,000円とすると、2,000,000円。
1部屋10台の器具を使っていれば、1部屋200,000円です。
外壁塗装や建物の修繕に使うこともできる金額ですが、照明器具の交換も後々のランニングコストにも影響が出て来ます。
光源の寿命はどのくらいなのか?
・LED照明器具の寿命は60,000時間
・今まで一般的な蛍光灯(Hf)の寿命は18,000時間
蛍光灯器具だと、1日10時間毎日使うとすると、5年程度で寿命を迎えます。
それに比べて、
LED器具なら1日10時間毎日使っても16年は使える計算になります。
LED器具に交換すると、蛍光灯を3本使うことが1本で済むので交換する手間や時間から解放されます。
総務担当や施設管理担当者なら、照明器具の点灯具合が悪くなると連絡がくると仕事の手を止めてその部屋まで確認に行くことは集中を妨げられたら・・・
イラっとしますよね。
あと何年間蛍光灯を使えるのか?
以前の記事でパナソニックのニュースリリースについて書きましたが、パナソニックは蛍光灯の生産を終えてから、6年間は保守部品として保有するようです。
前述したように、
100台の照明器具を使っていた場合、小さくコツコツと交換していくことが現実的です。
6年間は蛍光灯を作るので、5年間ほどの計画で照明器具の更新を計画していくことが必要になります。
その5年のうちに蛍光灯器具なら、蛍光灯の交換も必要になって来ますし、あなたの仕事の計画が台無しです。
まとめ
2大照明メーカーが生産終了時期を発表したことで、照明器具の更新計画が大きく前進して行くことでしょう。
更新の計画を作る際に概算での見積書を出すことは簡単にできます。
しかし、あくまでも概算金額であり、天井や壁の仕上げとも大きく絡んで来ます。
照明器具メーカーさんからの見積書だけではなく、細かい見積もりがないと計画にほころびが生じます。
照明器具の種類選定も大切になりますね。
電気工事屋さんから施工も含めたお見積もりをもらうことが一番手っ取り早いと思います。
間違っても町の電器屋さんからもらった見積書を、ノーチェックでもらうのは怖いです・・・
時々、電気工事は「別途」です。
とかいう、意味不明のことを言い出します。
私は建築仕上げなども考えて出してあげました!!笑