低圧受電なのに簡単にエアコン増設するのは危険!

「エアコン増設したら、電力会社から連絡きたんだけどどうしたらいいの?」

生活している上で、電気設備の容量なんて気にすることはないと思います。

あなたの家では何Aで契約していますか?何kWですか?

施設の総務管理担当者しか気にしていないでしょうね。

その施設管理担当者から連絡がありました。

 

昨年の出来事です。

職員の事務スペースや会議室にはエアコンを設置していたようです。

それも建った時はなかったようですが、増設したようです。

エアコンが生活必需品になったのは20年程度ですし30年ほどの建物だと、そんなものでしょう。

ところで、

エアコンって電気容量どのくらい?

6m×6mの部屋なら、冷房能力5.6kWほどの機種を選定するでしょう。

1.3kWだと、1300W/200V=6.5A

この数字をどう思いますか?

 

あなたの施設で低圧電力の契約は何kWですか?

容量を変更すると、電力契約が変わります。

電力会社に申請を出さなければなりません。

何も考えないでエアコン取り付けたら、知らないお金がいっぱい・・・

冒頭の質問をしてきたのは、変更を届出していなくて後々連絡きたパターンのようでした・・・

この程度ならまだ良いです。

出せばいいんですから・・・

もっとビビる連絡がきたこともありました・・・

容量制限はあるのか?

50kW超えちゃうこと!

電力会社は低圧受電だと、従量電灯と低圧電力の電力契約を合わせて50kWまでになっています。

そこが低圧電力と高圧電力の境目です。

高圧になると、受電設備の導入コストや毎年のメンテナンスコストが発生します。

メンテナンスも「しなければならない」ものなので節約はできません。

 

なぜ50kW超えることが起きるのか?

その施設は150m2ほどのホールがありました。

そこにはエアコンがなかったのですが、一念発起して取り付けすることになりました。

他の会議室や事務室で増設したのと同じように、軽い気持ちで工事を行いました。

しかし、工事前の電灯と動力の合計が43kWでした。

そこに消費電力4kWを2台設置しました。消費電力8kW。

51kWですよね・・・

電力会社から書類がきたのは、

「もうこれ以上負荷は絶対に増やしません」

という誓約書のようなものでした。

こんな誓約書なら何回でも書きますよ!w

事前に自分たちの契約内容を確認しなければなりませんでしたね・・・

 

まとめ:エアコンを増設するときに注意すること

エアコンを増設するときにはあなたの施設の契約電力を確認する必要があります。

建築当時の施設図面を見ながら図面を作ると電力会社から問い合わせがきてしまうことがあります。

建築後に他の機器類や別の部屋にエアコンを設置していることもあります。

それを考えずに図面を作ってしまうと低圧受電の制限値である50kWを超えてしまうことがあります。

この50kWを超えてしまうと、高圧受電にしなければなりません。

しかし、事前に電力会社と打ち合わせを行うことで緩和されることもありますので、打ち合わせをしっかり行うことが必要です。

 

注:個人の方が電力会社に問い合わせをすると、「電気工事業者を通すこと」とのお話をいただくこともありますので管轄の電力会社に問い合わせしてみて下さい。

 

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