このブログは誰に聞けば良いかわからない方のために作っています。
春先なので人事異動が行われる季節ですが、
いきなり施設管理の仕事を任されたらどうでしょう。
建物なら見た目で壊れている、雨漏りしている、のようにわかりますよね。
しかし、電気はわからない・・・
普通に働いている人からすると、
・電気なんてあるのが普通。
・止まるとかありえない。
・見えないからわからない。
のようにあるのが当然なので電気が止まるとパソコンも使えないですし、仕事になりません。
そんな中で、
私のブログでアクセスが多かった記事が、
Googleアナリティクスを困りながら設定していましたが、オーガニック検索でこれの数が多かったのでさらに記事にしてみます。
専用回路にしなければならないの?
エアコンを設置する際の専用回路にするように、とのお達しはエアコン設置をする工事屋さんがあまりにも適当な工事をするから出されたものです。
法規としては決まっていません。
家電メーカーや量販店で決めているようです。
街の電気屋さんなのか大手家電量販店の協力業者なのかはしりませんが、適当に工事してぼったくるためにこのような制度が設けられたのだと確信しています。
専用回路にしなくても良いと思う3つのこと
✔家庭用のエアコンで、アパートで6畳用やリビングでの12畳用程度なら専用にしなくても使える
✔新設するときに予備ブレーカーを見込んではおくが限られた数回路しか予備のブレーカーは見込まないのでわざわざ専用にする必要はない
✔点検するときは他のエアコンも一緒に停止させる・・・
小さい部屋用ならイケる
1つ目は、容量に余裕があるのに別でケーブルを持っていくコストに意味がないと考えます。
一般的に単相100Vの分岐ブレーカー容量は20Aです。
これを超えなければ2台でも3台でも取り付けしても電気容量としては大丈夫です。
電流が10Aのエアコンなら消費電力が2kWです。
これなら1回路に2台設置しても大丈夫な容量です。
容量が足りているのにブレーカーを分けるのはお金の無駄に感じます。
設計するときに部屋の使い方を確認しながらこのようにすることもあります。
建っている家に増設ならわざわざ工事したくない・・・
2つ目は、分電盤には予備のブレーカーを2〜5回路ほどしか設けません。
予備が多くないのに不必要なことをして何になるのかが知りたいです。
(普通はエアコンや外回り用に予備ブレーカーを考えるんですけどね!)
点検の時などに一括でOFFになっても困らないですよね
3つ目は、点検するときに一括でOFFになって何か困りますか?
大きい施設で用途が複数あるなら一括でOFFになったら困ります。
(この調整が電気工事屋さんにはかわいそうなくらい大変そう・・・)
しかし、家庭での点検作業ならその1回路がOFFになって2台のエアコンが止まったとしても別の部屋に行ったり・・・などの対応にしませんか?
しかし、、、、、
専用にしなければならないこともある
業務用エアコンの場合
業務用の大きなエアコンなら室内機と室外機の電源供給方法が違っています。
室外機は三相3線200Vで供給して、室内機は単相100/200Vで供給します。
業務用室外機の電源は大きくなります。
それによってブレーカーのサイズも大きくなります。
普通に選定するブレーカーより大きくして他のものも使うとします。
上に書いた、
メンテナンスで止めるときはブレーカーで電源をOFFにします。
室外機の近くに手元開閉用のブレーカーを取り付けすれば良いですが、点検をするときに止めても良いものなら一緒にしても良いのかな・・・
1台の電源をブレーカーで切り離しすれば1台を使いながら点検し、終われば戻すことで両方とも止まってしまう時間は短くできます。
まとめるときは注意を!
しかし、電気工事の費用が発生するのでコスパがワルイ・・・
一方、室内機は数十Wの消費電力なので複数台をまとめて1回路にします。
そのとき、用途が違う部屋を1回路にすると困るのは使う側です。
平日に仕事を事務所の室内機と同じ建物に外部から出入りが可能でいつでも利用できる会議室があったとしたらどうでしょう?
事務室や事務所用の会議室なら同じ時間にしか使わないでしょう。
夜中に作業をしてもらわなければなりません。
夜間割増料金を支払いしなければなりません。
眠いのでミスが発生する確率が上がります・・・
良いことないですね。
家庭用エアコンの場合
家庭用エアコンなら、室外機と室内機をケーブルで繋いでしまえば済んでしまいます。
(仕様を確認する!)
家庭用のエアコンなら単相電源ですのでそのまま電源が送れます。
業務用なら三相電源の室外機と単相電源の室内機に分かれることがあるので電源種別に注意します。
3台や5台も設置するなら大きい室外機を考えた方が良いでしょうが、それは設置場所なども考えて選定する必要があります。
以前の記事でも紹介していますが、
情報を得るためにも本を読まないと騙されることもあります。
「知は力なり」
まとめ
専用回路はしなければならないわけではありません。努力義務です。
家庭用のエアコンなら1,200W程度の消費電力の製品があります。
これなら単純に、単相200Vなら5Aほどです。
その辺のコンセントから天井裏で分岐させれば工事完了です。
掃除機やドライヤー、電子レンジなどのキッチンや浴室、洗濯室などの水回りとは別のコンセントからですよ!
しかし、「専用回路にしなければならない」と工事屋さんから言われることがあります。
口癖だと思って聞いて入れば良いです。
それは工事項目を増やしたいだけです。
しかも彼らは、
専用回路と言ったくせに見えない天井裏の分岐ボックスから分岐させて工事をする人がいます。
これは専用回路ではありません。
コンセントを新設しただけです。
コンセントの数を増やしたからといって専用回路だとは限りません。
専用回路とは、分電盤から直接ケーブルを持ってくることです。
分岐させると例えば、
ドライヤーの電源を入れたらブレーカーが容量オーバーでOFFになります。
いきなりエアコンが止まります。
過負荷でブレーカーに異常を出さないために専用回路にしているのに、責任感も知識もない業者には対抗しなければなりません。
良い電気工事屋さんとお付き合いすること、協力会社としてお付き合いしているエアコン業者を選ぶ方法を私も知りたいです。
エアコン購入前の注意点をまとめています。
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