電気で時間を有効活用しよう

変圧器交換と言われて困ってしまった人へ

変圧器の更新と言われると、どんなことに注意すれば良いか知っていますか?

 

更新が終わってからも、外部委託先の方によく分からないことを言われるのは嫌ですよね。

こちらの理解があまりないのに難しいことを並べられてもわかりませんよね・・・

「この機器は設置してから20年経過しているので更新してください」

一般的な耐用年数から教えてもらいたい・・・泣

 

それにはまず、受変電設備の元となる変圧器のことを知ることが解決の近道です。

変圧器の耐用年数は何年なのか?

 

変圧器を更新する時は、20年から25年ほどの未来を考える必要があります。

変圧器は15年から20年で更新するように指導がされています。

電気保安協会からご指導があるのは20年がたった変圧器の更新することです。

全てが20年ほどで更新しなければならないのか?

変圧器の巻線の温度上昇により、内部の腐食などによって劣化していきます。

それが一般的な機器寿命になっています。

種類によっても機器寿命が変わってきます。

 

 

変圧器にはどんな種類があるのか?

 

変圧器には大きく分けて、油入変圧器とモールド変圧器があります。

 

モールド変圧器

モールドは油入と比較すると、サイズが小さく計量のため場所が限られている時にありがたい存在です。

しかし、騒音や振動が大きく、それらを嫌う研究室や事務所がある場合には対策を講じなければなりません。

消音用のゴムマットなどで対策はできるのではないでしょうか。

また、湿気や結露について対策をしなければなりません。

結露による絶縁劣化が考えられるため、屋外への設置を検討する時にはキュービクル内に断熱材やヒーターなどを設置することを検討する必要があるようです。

 

油入変圧器

油入変圧器では、モールド変圧器と比較して価格が安く、騒音も小さいです。

騒音対策を講じるお金が別のところに使えます。

対して欠点として、重くて大きいです。

スペースの問題でモールド変圧器を検討する施設もあります。

加えて、内部の絶縁油を定期的に確認する必要があります。

油が劣化していると、変圧器の巻線が劣化して20年よりも早く交換が必要になる可能性があります。

絶縁油の診断を行なっている施設なら、早めに油交換をすることで変圧器を30年程度以上使っている施設があります。

 

 

更新する際に確認しなければならないことはあるのか?

 

油入変圧器を更新する時に忘れてならないことは、PCB分析です。

1989年までに製造された変圧器にはPCB油が混入している可能性があるため、分析が義務付けられています。

変圧器の絶縁油に使われていましたが、「有害」であるとのことで1970年代初めに取り扱いが中止になったはずなのですが、1989年までに製造されたものには含まれている可能性が捨てきれません。

こんなものを納入されたのに、費用負担も含めて消費者側に押し付けられるのは苦しいです。

 

もし、PCBが微量に含まれていたらその後の対応もやる必要があります。

決まった施設でしか処分できませんし、費用もかさみます。

1970年より前に製造されている変圧器であれば、完全にPCB油を使っていることが確実なので諦めもつきますが、分析してみなければ分からない微量PCB混入はやるせない気持ちになります。

処分については環境省のホームページで確認することが一番早いです。

処分場が日々更新されていくので、去年の資料では不十分なので注意が必要です。

 

変圧器を更新するときの注意点をおさらい

 

まず、変圧器には大きく分けて2種類あります。

油入、モールドのそれぞれでメリット・デメリットがあります。

油入変圧器メリットは安価なので最初にかかるお金が安く済みます。

騒音も少ないため、騒音対策費を考える必要もありません。

デメリットは、重量やサイズが大きいので、交換作業の際にキュービクルや室内の搬入経路を考えなければ、もしかしたら入らないかもしれないことです。

そのほかに、絶縁油の定期診断などのメンテナンスコストが発生することです。

診断をせず、劣化したまま使っていると劣化が早くなりますし、絶縁油交換で済んだ作業が一式交換になることもあります。

それに比べて、モールド変圧器はメンテナンスは一般的な主任技術者の法定点検での目視程度なので別途費用がかからないです。

頻繁に停電作業ができなくて、時間もなるべく短くしたい施設であり、変圧器の設置スペースが考えられている施設になるのでしょう。

 

 

 

受変電設備でトラブルを抑えるために!

 

なるべく長持ちさせて故障や不具合が無いようにつかいたいですよね?

そのために、受変電設備やキュービクル などの情報をまとめました。

受変電設備が故障や不具合が起きると、

その建物の電気が全て止まってしまいます。

 

施設の電気を非常発電機で全てまかなえる施設は少ないはずです。

そのために少しでも情報を頭に入れておいてもらいたいです。

 

また、電気は見えないので煽ってくる工事業者さんもいるようです・・・

そのためにも理論武装して口車に載せられないようにした方が良いと思います。

 

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